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[コメント] サボタージュ(1936/英)

ラストの展開は大体予見できた。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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映画館館主を装うテロリスト犯の男の末路を描いた映画。

テロリスト犯罪を描いた作品にしては珍しく、この映画はテロリストを追う警察よりも、テロ犯罪を実行する犯人側に焦点を合わせて描いている。テロリスト犯バーロックが生活に困り、本当はやりたくもないテロ行動を強行しなければならなかったり、警察にマークされ、やむを得ず何も知らない義弟のスティービーに爆弾を託してテロ行動を実行するなど、精神的にも現実的にも追い詰められ、無理な手段に出なければならないバーロックの心理状態が丁寧に描かれていてなかなか興味深い。

しかし、バーロックの妻や警察が絡んだテロリスト犯罪映画としてみると、バーロックの妻の存在意義が中途半端であまり面白味が感じられない。もっとストーリーにバーロックの妻を絡ませるべきだったと思う。

それと、バーロックの妻は実の弟を殺されているのだから、テロ以降、妻に対して自分が逮捕されてもアリバイを偽装するよう強いたり、精神的に傷ついている妻に余裕でいられるバーロックの行動には違和感がある。

ラストでバーロックを殺してしまった妻が、無罪になるどんでん返しは、小鳥販売店の男がバーロックを訪ねる展開から大体予見できた。

(評価:★3)

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