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[コメント] 永遠のこどもたち(2007/スペイン=メキシコ)

展開は『ポルターガイスト』っぽい印象だが、恐怖演出は日本のホラー映画の演出に近い。
わっこ

**ネタバレ注意**
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行方不明になった息子を捜す母親の姿を描いたホラードラマ。

行方不明になった自分の子供が、霊界にさらわれたと推測したり、何とか取り戻そうと霊媒師の力を借りたりするところは、『ポルターガイスト』っぽい印象だが、恐怖演出は日本のホラー映画の演出に近い。

息子を霊界にさらわれた母親の子を想う強い絆が霊界への扉を開き、息子との再会へと繋がる筋書きが秀逸で、幽霊が主人公にヒントを残していく伏線も上手く回収されている。

最後は切ないオチながら、母親と息子との再会やその後の残された夫カルロスに関しても、序盤の「灯台の光が見守っている」という伏線でラウラとシモンがカルロスを見守っていると感じさせる結末でなかなか感動的。

惜しむらくは、ラウラの幼少期に孤児院で働いていたベニグナのラウラが孤児院を買い取った後での行動や他の孤児の殺人が本当に彼女だったのかが消化不良だったことと、ベニグナの奇形の息子を他の孤児たちが見殺しにしたことがラストではうやむやにされていた点。

それと、ラウラの息子のシモンのいた場所があそこだとすると、閉じ込められてすぐに、シモンが音を上げたり、声を出して助け呼ばなかったのはちょっと納得いかない。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)青山実花[*]

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