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[コメント] エスター(2009/米=カナダ=独)

エスターをイザベル・ファーマンが鬼気迫る演技で熱演しており、善の表情、悪の表情と最後の演じ分けを見事に表現しきっており感心してしまった。後、エスターの正体に気付くも、エスターに威しをかけられるマックス役のアリアーナ・エンジニアの健気さも印象に残った。
わっこ

**ネタバレ注意**
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養子として迎え入れた少女の悪事に翻弄される家族のホラー。

この映画で素晴らしいのは、エスターの正体をオカルト映画のような悪魔的な存在にせずに、先天性の病気で子供に見える大人の女性にしたことで、エスターの行動にちゃんと理由があることを示しており、今までの子供たちを殺そうとしたりケイトに罪を着せようとする行為も、夫のジョンを独り占めにするという目的だと分かり、なるほどと納得できる。

さらに周りには良い少女を装いながらも、コールマン一家の子供たちやケイトには悪の一面を徐々に見せていくエスターをイザベル・ファーマンが鬼気迫る演技で熱演しており、優しさを装った素振りや悪の一面を見せた時の冷淡な表情、最後に正体が分かった後での大人として演じるエスターの演技の演じ分けも見事に表現しきっており感心してしまった。エスターの正体に気付くも、エスターに威しをかけられたり、犯罪に付き合わされるマックス役のアリアーナ・エンジニアの健気さも印象に残った。

ただ、1つ惜しいのは、聴覚障害のマックスと両親が手話で会話するシーンで無音になる演出が象徴的に2度使われているのだが、これが終盤でマックスがエスターに襲われそうになるシーン作りにも意図的に使うのかと思ったら、全く意味のないまま終わってしまったこと。この辺も徹底していたら文句なしのサスペンスホラーに仕上がったと思うだけに残念なところ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ふっちゃん[*] けにろん[*]

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