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[コメント] エルム街の悪夢(2010/米)

フレディ役のジャッキー・アール・ヘイリーはフレディの猟奇性を鬼気迫る演技で演じており、オリジナルのロバート・イングランドに負けてはいないが、今回のフレディは猟奇性の陰に潜む異様なコミカルさがなくなってしまい、殺人鬼キャラとしては過去のホラー映画とあまり大差がなくなってしまっている。
わっこ

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エルム街の悪夢』のリメイク。

ストーリー展開は概ねオリジナル版を踏襲している。近年のリメイク版『ハロウィン』や『13日の金曜日』での成功を意識してか、この作品もフレディが怪物化する前の過去の姿が描かれている。

フレディ役のジャッキー・アール・ヘイリーはフレディの猟奇性を鬼気迫る演技で演じており、オリジナルのロバート・イングランドに負けてはいないが、今回のフレディは猟奇性の陰に潜む異様なコミカルさがなくなってしまい、殺人鬼キャラとしては過去のホラー映画とあまり大差がなくなってしまっている。

さらにこの映画の売りである夢の中でしかあり得ないような奇想天外な殺しの演出もオリジナルと比べるとバリエーションに乏しい印象を受ける。オリジナルのお風呂でナンシーが襲われるシーンを再現しているなら、電話からフレディの舌が出てくるシーンの再現も見てみたかったところ。

一応、『エルム街の悪夢』シリーズの特徴の1つである、ヒロインが勇敢にフレディと戦うところは踏襲されており、終盤のナンシー対フレディの闘いもナンシー役のルーニー・マーラの知性を感じさせる雰囲気も相まって悪くはなかった。

(評価:★3)

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