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[コメント] シリアスマン(2009/米)

ある意味劇映画的な内容を期待する人には全く楽しめない作品かもしれない。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







様々な困難に振り回される教授の男のドラマ。

本人は至って真面目なのに、妻から離婚を切り出されたり、学校では生徒から賄賂で成績を上げろと言われたりと、理不尽な災難に見舞われ奔走する主人公の姿が描かれる。

主人公が真実だと思っていた関係性(夫婦愛、家族の絆など)が全て、主人公だけの幻想だと分かり、希望がなくなった時に主人公は信仰しているユダヤ教のラビや弁護士らに助言を求めるが、結局、埒がいかず途方にくれるという内容で、最後に主人公が医者から重大な告知をされる結末も、“悪いことがあれば、いつかきっと良いことがある”とは世の中限らず、不幸が立て続けにくることもあるという皮肉を突きつけられている印象。

劇映画なら、因果応報や都合よくハッピーエンドで終わるものが現実はそうでないという、メッセージ性を描いている感じで、ある意味劇映画的な内容を期待する人には全く楽しめない作品かもしれない。

(評価:★3)

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