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[コメント] 地獄でなぜ悪い(2013/日)

映画撮影に入ってからは、國村準堤真一二階堂ふみもアクションは様になっておりカッコいいのだが、それよりもファックボンバーズのメンバーを演じた俳優陣の演技ぶりがほとんど掻っ攫ってしまった。
わっこ

**ネタバレ注意**
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ヤクザの組長の娘を主役に映画を作ることになった人々のバイオレンスコメディ・アクション映画。

今回も園子温監督らしい、ブラックユーモアあふれる血みどろのバイオレンス演出が炸裂し、アクション面では監督作の中では一番、予算がかかっている感じで娯楽作としては十分申し分なく楽しめる。

ただ、今回は後半のヤクザ同士の抗争を兼ねた映画撮影のシーンでの怒涛のアクションまでの前置きが思いのほか長い印象で、話は詰まらなくはないがもう少し削ってもよかった気がする。特に主要人物の過去を描く前半は、各人物の繋がりを細かく描いてはいるが、公次だけはややぞんざいに扱っている感じでバランスが悪かった。前半は武藤組の組長の大三役の國村準の演技力で引っ張っていた印象が強い。

後半の映画撮影に入ってからは、國村準堤真一二階堂ふみもアクションは様になっておりカッコいいのだが、それよりもヤクザ抗争に巻き込まれて映画撮影に参加することになり、段々、嬉しさで錯乱していくファックボンバーズのメンバーを演じた俳優陣の演技ぶりがほとんど掻っ攫ってしまった。特に長谷川博己の発狂めいた芝居のキレっぷりはかなりはまっていて、またこういうイカれた芝居を見てみたいところ。

映画としては上映時間の長さの割りにはテンポがいいので、バイオレンスに抵抗なく見れる人ならお勧め。

(評価:★4)

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