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[コメント] ドラえもん のび太と竜の騎士(1987/日)

地底世界の世界観はしっかり作られているのは好感が持てる。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







地上世界の歴史を変えようとする地底人とドラえもんの戦いを描いた映画。ドラえもんの映画化9作目。

なんとなくドラえもんの劇場作の『海底鬼岩場』の海底から地底に変えただけのような感じもするが、世界観は子供向けながらも、地底世界のために排気ガスの出る乗り物がなかったり、空にちゃんと天井があることをアピールしたりと、かなりしっかりと作られているし、ストーリーも恐竜が滅びなかったら人間がどうなったのかという進化論を地底人の設定とうまく絡めて、ラストには地底人による歴史革命を起こす展開につなげているところもよい。

しかし、地底を自由に行き来できる戦艦型タイムマシーンという近未来的な乗り物を発明できるぐらい高度な文明を築いた地底人なら、事前になぜ滅んだのかという推論も立てずに、一方的に人間のせいと決め付けて、わざわざ本当の白亜紀に戻って恐竜が滅んだ要因を退治しようとするなんて稚拙な方法は普通は使わないと思う。地底世界の文化の発展の仕方を見る限りでも、地底人はかなり高度な知能を持っているのだから、まずは恐竜が滅んだ原因を突き止めて、恐竜が滅ばないように事前に計画立ててから実行すると思う。しかも、恐竜が滅んだ実際の理由を地底人が全く知らないというのも子供向けとはいえかなり観客をバカにしている気がする。

後、のび太が地底人が歴史革命を起こそうとしてすることを聞いてしまい、ドラえもんたちが地上世界の皆にその事実を伝えようと地上世界に戻ろうとするが、何も確証となるような証拠を持ってないのに命がけで脱出を試みるのも無謀な展開。

(評価:★3)

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