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[コメント] 月曜日のユカ(1964/日)

ユカ親子の使う「愛している」という言葉は他の適当な言葉に代えた方が、誤解を招かないで良いような気がする。
セネダ

といっても、適当な言葉は思い浮かばない・・・。「愛している」以外に誰かを喜ばせる言葉がないのなら、ユカ親子には特別な人だけに使う「愛している」に代わる言葉があれば良いのに。いや、必要としているのはユカを本気で想う男と観ている側のわたしだけで、この親子にはそんなものは必要ないのか。このあたりよく分からない。

ユカは、母親に教えられた「愛」というものを忠実に信じ実践している。まっすぐ過ぎるほど真剣だ。この真剣さが、彼女を憎めない存在にしている。ユカをそういう風に育てた母親も、真剣で無邪気なのだ(この母自身が生きてきた過程で習得したことなのだから他人には覆しようもない)。そんな意味では、ユカ親子はとてもいとおしい存在。

「マリア様はユカを象徴するものかしら?」とも思ったが、ユカの場合は少少歪んだ「愛」だし、男性に対して都合の良い女神像として描かれたに過ぎないのかもなあ、なんて。

(評価:★4)

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