[コメント] 秋津温泉(1962/日)
ラストとそれにいたる過程。岡田茉莉子、うまいなあ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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十数年に渡る男女の出会いと別れを、秋津の四季の変化を通じて、丁寧に描いていると思う。
溌剌とした主人公が、ひとりの駄目男にすべてを抜き取られていく。恐ろしいことにお互いそのことに気づいてないんだよなあ。ラスト直前、旅館を人に譲った後の新子の閉塞感とか無力感とかどうしようもなさとか痛いくらい伝わってくる。そして、もうこの人には死しか他になかったんだ、と妙に納得させられた。長門裕之の演じる駄目人間には、新子の死後も、きっと彼女の思いなんてこれぽっちも分かりゃしないのだろう。
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