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[コメント] 1999年の夏休み(1988/日)

緑の冷蔵庫
セネダ

個人的には、萩尾望都と長野まゆみ(作家)を足して2で割ったような印象。内容は『トーマの心臓』をベースにしているけど全くの別物。「1999年の夏休み」というひとつの世界がうまく描けていると思う。

レトロで未来な道具・機械がおもしろい。でも、緑の冷蔵庫は、あれだけ中途半端ですよ。あと、湖(崖からの風景)や山並みには違和感を抱いてしまった。「わざわざ撮りに行ったんだろうな」と。光とか青空とか緑とかなくても(きれいだったけど)、校舎内だけの話でもよかったんじゃないのだろうか?あの校舎だけでもかなり魅力的。作品を通して、もっと「幻想性(非現実?)」「どこでもないどこか」に徹底してくれていれば、と思う作品。

薫(裕?)が和彦に言った台詞(ずっと少年のままがいいという内容)は「そんな悲しいこと言わんといてくれ」と思うけど、子供時代に抱いたことがあるので、よく分かる。わたしゃ、大人になってよかったと思うよ。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ことは[*] たかやまひろふみ[*]

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