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[コメント] ヴァージン・スーサイズ(1999/米)

ひとつ文脈違えば「悪魔の棲む家」とかになっちゃうんだろうな。
セネダ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







※ほんのちょっとネタばれ

パーティ最中のセシリアの事件、あれはオカルトですよ。(あくまで視点をかえてみたら、な話)

娘達を思う2人のまじめを絵に描いたような親。信心深く規律厳しい料理下手な母親。数学教師のやさしく非力な父親。5人の子供をもうけたというのもそのきまじめさか?そんな2人の5人の娘達。美しさ、のびやかさ、きらきら。

映像にはラックスが頻出する。初めなぜここまでラックスを執拗にとるのか分からなかったのだけど、彼女は唯一(・・・多分)、この作品のタイトルに反する人物。彼女の妖しい魅力には、わたしもまいっちゃいました。リズボン家の不幸は、セシリアの事から始まったというよりも、トリップとのフィールドでの逢瀬以降、つまりトリックスター・ラックスが招いた大きな不幸とも言えるのかもしれない。

トリップも魅力的だった。トリップとラックスの別れ。トリップはコトを終えて、気づいてしまった、ただそれだけのことなんじゃなかろうか?

リズボンド家に季節が到来する(時の経過を表す)シーンは美しかった。「秋」は木の葉を1枚1枚並べてるんだよね。びっくり。

ラストはあまり好きではないけど、この作品、映画としての魅力は十分にあると思う。あの雰囲気&音楽にまいった。

4.5点

※追加

ひとつ分からないのは、ラックスが、いつヴァージンではなくなったのかということ。ラックスとの情事を語る少年らの言葉は嘘か真実(まこと)か?わたしは初め少年らの発言は本当なんだろうと受けとめた。で、トリップはコトを終えた後で彼女がすでにヴァージンではないことを知り、それで彼の抱いていた(好きだった)ラックス像との相違に耐えられなくて、あの場を去ったのだと思った。

でも、パンツに好きな人の名前を書くような行為をしている女の子であると思うと、やはり、分からないのですよ。

それではトリップはなぜ去ったのか?コトを済ませてしまえばよかったのだ、な男には思えない。

トリップとの別れの後に、ラックスは男と関係をもつ。トリップとの別れが彼女を暴走させたのか、それとも男無しではいられない魔性の女(少女)だったのか?

もし、ラックスの初めての相手がトリップだったのならば、なんだかそれはそれで悲しい話だ。

(評価:★4)

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