※ネタばれあるような無いような。

暗示的言葉、映像は散らばっているけど、分からない(不思議な・腑に落ちない)ことがたくさんある。しかし、セリーヌとジュリーの一生懸命さ(もしくはドタバタ)を観ていたら「うなって考える必要なんてないや」と思えてしまう。とらえどころが無いくせに、ある意味、完璧な作品。(解説本があれば見たいけど。)

衣装や小道具もいい。

映画が始まって作品のタイトルがでた後に副題的に" Phantom Ladies over Paris"というフレーズが出てくる。ここでのLadiesはジュリーとセリーヌの二人であるとすると、彼女達の存在自体が幻(もしくは幽霊)なのだろうか？もしくは初めは生身であったがあの屋敷にかかわることで違う世界に行ってしまった？

セリーヌが図書館でジュリーの居場所を尋ねた時、ジュリーの同僚の言葉(「彼女はもう戻らない」というような内容)も意味深。一見、解決したように思えた物語だが、果てしなく繰り返されるのだろうか？

"？"がいっぱい。

セリーヌ役のジュリエット・ベルト はすでに亡くなっている。悲しい。

しょうもない事をひとつ。ジュリーが右手を怪我してるのはなぜなんだろう(ラストで包帯巻いている)。彼女はそれをかばうように左手を使って演技している。

しょうもない事をもうひとつ。観ていると必ず途中で眠ってしまうのけど、この作品を観ながら眠れることにすごく幸せを感じながら眠りに落ちていた。