比較するものではないのかもしれないが。地獄の描写は『スポーン』やら『エンド・オブ・デイズ』やら『イベント・ホライズン』やら既出のものを凌駕していないし、天国と地獄の地続き感みたいなものは『ウェルカム！ヘヴン』が面白かったし、天使とかの表現では『ドグマ』のインパクトに勝っていないように見えてしまうと、この作品は「悪くはないが印象にも残らん」というものになってしまう。何よりダーク・ヒーローとかアンチ・ヒーローとかをやらせるのなら、悪役とかでも定評があって、なおかつ歳食った俳優にやらせた方が説得力があると想うのだが。そういう点でキアヌ・リーヴスという俳優自体は悪くないのだが、今イチ説得力に欠けるような気がするのだ。あとは好みの問題だろうけど。

　でも続編が出たら、一応見るだけ見ますよ。続編の方が面白くなりそう。一作目は説明を多くしなきゃいけないという制約もあるし。