3作とも2時間超の作品。1作目2作目は特に原作ファンでもない私にとっては眠くて仕方なかった。話の内容としては「いいこと」言ってるのはわかるのだが、変なところでリアルタイムにキャラクターの心情変化の時間をとっているので「中だるみ」感があったのだ。

ところが3作目は、敵が3種類もいるせいか、キャラクターの心情変化も含めて展開が早いこと早いこと。これまた「いいこと」を言っているのはわかるのだが、あまりにも唐突な展開が多すぎて、原作ファンでない者としては違和感を覚えるのだった。

これを観てふと思ったのは「TVドラマのダイジェスト」ってこんなカンジだったなと。やや特撮のクオリティを落としてTVドラマとして放映したら、日本も含めてもっと高い評価を得たんじゃないか。憶測だけど。

この映画ではブサイクで通っているキルスティン・ダンスト（ファンに言わせれば原作に忠実らしい）が前2作よりも大人びた雰囲気を醸し出していて、女優としての妙な貫禄を見せられた感じが良かったのだが、トビー・マグワイアはちょっとぷっくりしすぎではないか。それも原作通りなのか。