劇中の台詞にもあったように「はじめてしまったことは終わらせなければいけない」もので、二作目なんぞに手をかけてしまったからには三作目で終わらせなければいけなくなってしまったのだな。

リローデッド撮影終了後にオラクル役の女優さんが亡くなったという話を聞いていたのでてっきり出ないと思っていたが、上手いこと登場させていたのには「賢い賢い」とも思ったが。

人によって感じ方も異なるとは思うが、私にとっては一作目のインパクトを超えきれず終わってしまった感が強い。いや、別に超える必要もないんだけどね。

非常にシンプルな話を難しい言葉遊びや哲学めいた話をして大きく広げてしまった風呂敷のような作品だったな、と思った。ここまで作り上げた兄弟には敬意を評するが、では作品中身の評価はどうかというと、この点数である。

三位一体というテーマも悪くないし、そこらへんの表現は上手くいっているとは思うが、三位一体の効用や構造に対して鈍いほど感動できるという不条理な作りなだけに、そういったテーマを扱う難しさを感じた。