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[コメント] チャップリンの改悟(1916/米)

ギャグ映画の範疇に留まる作品ではあるが、しかし(当時としては)かなり高度な内容であり、後年のストーリー作品に近づいている。[Video]
Yasu

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







この作品に出てくる「正しい道を行くためのお手伝いをします」というセリフ。

このセリフは3回繰り返されるのだが、最初にこれを発するのが、チャーリーが刑務所から出てきたところに現れる牧師(の扮装をした泥棒)である。この言葉を信じてひどい目に遭ったチャーリーは、同じセリフを言う牧師を撥ねつける。しかし強盗に入った家の娘に親切にされたことで、3度目となるこのセリフを娘が言っても、チャーリーの反応は2度目とはまったく違ったものになるのだ。

同じネタを3度繰り返すのは「三段オチ」といって、サイレント期のギャグ映画ではよく使われていた手だが、それをこういうやり方で出してくるというところが、流石チャップリン、侮れないのである。

(評価:★4)

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