[コメント] みなさん、さようなら(2003/カナダ=仏)
監督が映画好きなこと("Hasta la vista!" "Baby!"とか)や、アメリカ嫌いであること(アメリカの病院に着いた親子の "Praise the Lord!" "Hallelujah!"とか)がわかるユーモアに富んだダイアローグの数々は好ましいのです。しかし…[シネスイッチ銀座2/SRD]
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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そのユーモア溢れる前半〜中盤から、クライマックスで父親がいよいよ逝ってしまうまでの展開が急すぎて、付いていけなかったのです。
何しろ父親は最後の最後まであれだけ毒を振りまいていたくせに、ラストになりコロッと変わって、急にシンミリし始めるものですから、観ているほうとしては面喰らうばかりです。
そんなわけで監督が一番言いたかったのはいったい何なのか、分からずじまいだったのですが、本作の前に『アメリカ帝国の滅亡』なんていう映画を作っている(個人的には今のところ未見)ことから察するに、実はやっぱり「私はアメリカが嫌いである」ということだけやったんちゃうか?という気がしてきています。
もしそうだとしたら、こんな「ベタなエエ話」のオブラートにくるむことなんかしないで、言いたいこと言うて毒づいてみたほうがナンボかマシやないか?と思うのです。監督、いかがなものでしょうか。
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