[コメント] ハリー・ポッターと賢者の石(2001/英=米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
原作は読んでいない。いや、実は家族が持っているのを借りてきて今手元にあるのだが、映画を観る前には読まなかった。このレビューを書いた後で、メディアミックスの作業にかかろうと思う。
さて、皆さん書かれている「ハリーが贔屓され過ぎる」という点について。まあいいじゃないですか、ハリーはホグワーツに来るまで、あれだけ家で蔑ろにされてきたのだから。まさに「針のムシロ」の生活によく耐えてきたよ。オレだったらグレて『トレインスポッティング』の世界に入ってしまうこと間違いなしだな。
「親の七光のおかげでチヤホヤされているが、成績優秀でもないし校則を破ってばかり」との批判もあろう。いや、だって、それも冒頭で赤ん坊のハリーが親戚の家に預けられる場面にあったじゃないですか。「この子は将来の魔法界を背負って立つ存在だ」って。つまり言ってみれば、彼は魔法界における国王(皇太子?)みたいな存在なのだ。皇太子なら特別扱いされるのは当たり前で、イジメを受けるほうがちょっと不自然。と言うか、自分が同級生なら恐れ多くてイジメなど出来ないだろう(小市民)。まあ、王政の残るイギリスならではの話であるとも言えるが、それで不満な向きのためにも、一応ちゃんとドラコという仇役もいる。
確かに4つしかない寮の1つが「悪い魔法使いを出す寮」などと決めつけられてしまっては気の毒だし、最後に校長の独断で160点差をひっくり返されて優勝をさらわれてしまったのも可哀想だが、まあ“皇太子”ハリーが相手ならば仕方ないと思って、諦めてくれい。
とは言いつつも、ハリー本人は自分が皇太子(のような存在)だなんて全然考えてないんだろうな、うん。とにもかくにも、いかにも階級社会のイギリス生まれらしい話だ。アメリカではこんな発想は出てこないだろう。
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偉そうなことを並べ立ててしまったが、原作を読んでこれが全部勘違いだったりしたらどうしよう…。
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