[コメント] カンダハール(2001/イラン=仏)
イラン映画チックなロードムービー的構成を取りつつも、実はしっかりした社会派作品。[新宿武蔵野館1]
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
この映画に結論はない。
つまりそれは、主人公が無事妹と会えるのかどうか分からないまま、話が終わってしまうことであるが、それはアフガニスタンという舞台が、未だに「現在進行形」であるからだろう。
アフガン難民の中には、主人公のように肉親と生き別れた人も多数いるだろうし、地雷で手足を失った人は実際に何人も登場している。それらの現実が今なお生々しく迫ってくるものである以上、安易にこの物語に結末を付けられないと監督は思ったのではないか。
この物語に結論を出すのは、監督でも我々観客でもない。登場人物たちなのだ。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (3 人) | [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。