■何がすごいのか、ちょっと考えてみました。 ■武道館でフルオケ生演奏で見せられたら、それだけでもうスゴイ映画だと思わされてしまうかもしれませんが、それ以上の内容と感動がある映画だと思います。 ■まずセット。そしてエキストラの数。大きいことと多いことがもう単純にすごい。さらにそのすごいセットとエキストラが、必要不可欠であるという内容もすごい。 ■内容は、時代や身分の違う人々が主人公の4つストーリーによるオムニバス。いくつもの小さな渦が、ストーリーが進むにつれてうねるようにして一つのテーマに集約されていく見事さは、オムニバス映画の完成された形と言ってもいいと思います。 ■そして、リリアン・ギッシュがあんなに若いというのもすごい。 ■映画の技術的にすごいこともいろいろあるようですが、それは私にはよくわかりません。すいません。 ■というように、この映画にはいろいろなすごさがあるのですが、結局何がすごいって、とにかく「イントレランス」というテーマを映像化するにはこういう大がかりな仕掛けが必要なんだよ、と納得させられてしまう説得力がすごいんだと思います。丸め込まれる感じというか、見終わった後の尊敬にも似たあの感覚は他の映画にはないですね。 ■そして、この映画が90年も前の映画だということもすごいですよね。 ■またフルオケ生演奏でぜひぜひ見たいです。もう一回バブルにならないかなあ。（不謹慎）