[コメント] ゆれる(2006/日)
映像は素晴らしい。繊細で美しくて心地好い。物語は・・・。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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途中までは良かったのだけれど、「7年後」以降の展開にちょっととまどった。観客はここまで「弟は真実を目撃している」という前提でこのお話を観ていたはず。弟視点の映像も登場する。それが昔の8ミリを見た途端、弟の脳裏に正反対の映像が登場する。そしてどうやらこっちの方が真相らしい。これまで何度か映っていた、兄の右腕にある引っかき傷がその裏づけになる。
しかし、この瞬間私が感じたのは、腕の傷という伏線がつながった気持ちよさではなく、むしろ「何で弟はあんなひどい思い込みをしてしまったのか」という疑問だった。
この映画はその辺にふれることもなく、弟はスクリーンを観てただニューシネマパラダイスみたいに泣くだけである。
エンディングが中途半端な印象なのも、これでは仕方がないと思った。
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