ジェリーさんのコメント: 更新順
巌窟の野獣(1939/英) | 初期手塚治虫な面白さ。というか、手塚先生はこういう名画を貪欲に見てストーリー作りやキャラの立たせ方を学んだのだろうな。そういうわけで全キャラが大好きだが、ラストシーンで一気に持ってくチャドウィックが忘れられない。 | [投票(1)] | |
わが青春に悔なし(1946/日) | 後年の作品と比べれば、一段も二段も不器用な感じがするが、そこに巧みさを超えた真率な強さを感じる作品。田植えのシーンにはロシア映画のような素朴なエネルギーが満ちる。この映画を見て三船敏郎の出ない映画をもっと撮ってくれていたらと思う。 | [投票(1)] | |
ゲームの規則(1939/仏) | 人物が、監督の指図によらないかのように動くという稀有の事態。虚構を見に来るためにやってきた観客の前に展開されるのは現実以上の現実。「必要とあらば映画の中に社会を閉じ込めてみせる」とでもいいたげなゆるぎない自信を感じさせる映画。ただし、 [review] | [投票(1)] | |
恋をしましょう(1960/米) | マリリン・モンロー(またしても踊り子役!)がとにかくかわいい映画と言ってしまえばそれまでの映画であるが、映画という虚構の中での虚構としての「虚実」がきちんと描かれていて、手馴れた脚本作りだと感心した。 | [投票] | |
トラフィック(2000/独=米) | ドラッグ問題を犯罪物語にせず、ホームドラマの要素を持ち込もうとしたところがみそなのだろう。しかし、アルトマン風の作りにした結果、すべてが中途半端なエピソードで終わってしまった。 | [投票] | |
白痴(1951/日) | 力みかえりも芸のうち。手を浸すと染みそうなくらいの北海道の闇の濃さに感心したので、多少点が甘くなった。 | [投票] | |
イージー・ライダー(1969/米) | 映画として採点すると、この点以上つけられない。イージーなのは、ライダーではなく、映画そのものなのだが、出来の悪い映画であるにせよ、これほど影響力のある駄作も少ない。 [review] | [投票(3)] | |
波止場(1954/米) | 吹き溜まりの波止場の匂いまで漂ってきそうな優れたロケ撮影。飾らず、そのまま見せることで人間の卑小さも尊厳も等身大に描かれた秀作。 | [投票] | |
フィツカラルド(1982/独) | 二つの川の間の狭い陸地に男は夢をつなげた。川と陸地の位置関係による巧みな象徴作用。それは、狂気と滑稽の狭い狭間に崇高さが存在するというこの映画のテーマに見事に符合している。 [review] | [投票(4)] | |
グッドモーニング・バビロン!(1987/米=仏=伊) | グッドバイ、タビアーニ。 [review] | [投票(1)] | |
天国と地獄(1963/日) | 異様な緊張感漂う密室劇の序盤が好き。特急車両や車を多用し登場人物が動き回る中盤も好き。横浜を日活以上に無国籍的に描いた終幕も好き。なによりも、被害者と誘拐犯を偶然に靴屋のショーウィンドウ前で引き合わせるという心憎さが大好き。一分一秒にアイデアが満載の傑作。 | [投票(4)] | |
ヴィドック(2001/仏) | くそ暑苦しいオヤジの顔のアップやら、CGだとすぐに分かる背景合成やら、無神経極まりない絵の連続で、見終えるのに苦労する。顔の異様なクローズアップといい魔窟の表現といいラストシーンといい、どこからネタをとっているか想像がつく。たぶん [review] | [投票(1)] | |
ウェールズの山(1995/英) | 音楽の使い方は映画のお手本といってもよい。イギリスとアメリカという国こそ違え、若きヒュー・グラントが、名優ジェームズ・スチュアートのような輝きを放ち始めつつある。 | [投票(1)] | |
酔いどれ天使(1948/日) | 三船敏郎という原石のダイアモンドを嬉々として磨いている若き巨匠の息遣いが伝わる。登場人物に落ちる夏の陽とよしずの影のリアルさ。 | [投票] | |
ふたりの男とひとりの女(2000/米) | ジム・キャリーはジャック・レモンとジェリー・ルイスの不思議な化合物。 | [投票(2)] | |
トーマス・クラウン・アフェアー(1999/米) | 全般、平板なのだが、クライマックスシーンだけは、おもしろい。マグリットをモチーフにした不思議なパフォーマンス芸術を見ているよう。 | [投票(2)] | |
ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001/日) | なんともアナーキーにキャラ変質。ゴジラは白目ゾンビ化し、キングギドラは正統派ストロングスタイルも身に付ける。だから、このシリーズはやめられない。 | [投票] | |
ラストエンペラー(1987/英=中国=伊) | 皇帝溥儀は、19世紀という虫籠から20世紀に投げ出された悲しいこおろぎ。実物の紫禁城を使ったことて、ラストシーンが実に強いものとなった。 | [投票(1)] | |
クレイドル・ウィル・ロック(1999/米) | 噛むと硬くてスジが残る牛肉のような映画。理屈っぽさというスジが残るのだ。 [review] | [投票] | |
青いドレスの女(1995/米) | シャープで乾いたキャメラよりも濡れたような艶のあるキャメラの方が、ハード・ボイルドを醸しだすという、これ映画の不思議。それをよく知ってらっしゃる。 | [投票] |