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[コメント] あの夏、いちばん静かな海。(1991/日)

北野武は目がいいのに、耳と口が悪い。その耳と口を自分でふさいだ(聾唖)水のようなミニマリズム。北野映画の永遠の主題=パーマネント・バケーションとして水だけが流れていく。

あの夏、いちばん静かな海。』は映像がすばらしいとよく言われる。その通りだろう。しかし、実は音(自然音)がいいのだ。必要最小限の世界の音を拾い集め、ただ水のせせらぎの音のように流している(エンディング・ロールをバックに流れる、波の寄せては返す音!)。ただ、その水が少しカルキ臭いのだとすれば、久石譲の所為だと言わざるをえない。日本映画は早く久石譲を対象化しなければならない。

しかし、こんな批評まがいの言葉がいちばんうるさいのだろう・・・。

(評価:★5)

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