DVDで見たんだけどベテランの役者さん達が「脚本読んでこれはいける」と思ったようだ。俺はこれを単に業界内の持ち上げセリフだと思わなかったのだ。つまり純粋に真に受けた。

そうすると俺の感想である「逃げ場をなくしたコメディー」という結論は何かの要素が強烈にそうしたマイナス方向に反転させたと思って良いはずだ。で、考えた。確かに脚本だけピンポイントで読んだとしたら（それは各役者のドタバタを一切頭の中から削除したとして、だ）案外面白いのだ。それもかなり。

これはそうなるとはじけた演出＋身近ではないキャラという構図にツッパリをかまされたせいだと思う。どうにもこの世界の輪の中に入っていけない。初めて行った会社でおじさん達と職場の若手女子社員が楽しそうにダジャレの応酬をやっているのを愛想笑いしながら付き合っているあの雰囲気だ。別に怒る事ではない、でも早くこの場から脱出したいってやつだね。

そうか、この映画、知らない会社の駄洒落合戦か。そうなると長居してると楽しくなってくるって事か（俺の会社の斉藤さんの駄洒落も半年聞いてたら面白くなってきたしな）。