[コメント] プロジェクトA(1984/香港)
自転車とか時計台を観ていて思い出した感覚。有名なギターソロを初聴きした時の瞬間に酷似。
ギターのソロ(ロック系)の弾き方にはいろいろあるんだがコードさえ決めてしまえばある程度決まった所をたどれば結構ちゃんと聞こえる。だもんだからギターソロはある程度決めておいてアドリブでやる人が多い。だからそういうのって聴いてて「上手いなあ」とは思うんですよ。
ただね、一時期コレをしっかりと決まった場所を完璧に弾くのが流行った。聞いている方も失敗するとすぐわかるぐらい印象的なソロ。それでいてプロだから簡単に真似されない難易度の高い奏法になった。もう一時期のギター小僧なら誰でも真似しようと躍起になってたもんです(ちなみに俺はそういう小僧ではなかったが近くに沢山いた)。こういうギター・ソロは「上手いなあ」じゃなく「凄え!」。
このジャッキーのやり方ってのはその「凄え!」の感覚に非常に似ている。誰でも一応チャレンジは出来る。けど成功しない、自分の限界点にチャレンジしてながらアドリブの様に見せるそのプロフェッショナルさ。イメージに残る独創的なアクションシーン。おそらく何度も何度もチャレンジして成功しても「まだいけそうだ」となるとそれに追加して更に難易度を高めていったのではないだろうか(本番の撮影以前に)。
確かにアクション・スターって言うのは本来こういう人にしか使ってはいけないんだな、と強く思った映画だった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (6 人) | [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。