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[コメント] 言の葉の庭(2013/日)

アニメ界における「あの年増!」への深海なりの返答
torinoshield

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







監督のキャラ作りは自身の想定するキャラを忠実に再現出来るかどうかにかかっていた。ここら辺は最近「声優はプロ過ぎてダメ」的な発言をした宮崎さんに被るものを感じていた。

だがこの作品は27歳の女性というアニメーターにとっては鬼門と言うべきレベルの存在が主役をはっている。想定内、というレベルでこれを監督が演出させるのは極めて難しい。

日本のアニメーターは女子高生とロボットを描かせたらダントツで宇宙一だと思うがそれは多くの人がこれにこだわって何度も何度も作り、壊し、修正し、を繰り返してきた成果だ。同じ意味で全くトライしてこなかったジャンルは総じてレベルが低い(演出が弱い)。師弟関係が重要な日本の文化で師匠が全く興味をしめさないジャンルは弟子も相対的に弱いのだ。

監督は憧れの宮崎監督がかけらも興味を示さない年齢の女性キャラをヒロインに抜擢したのだから相当考えただろう(前作の反動?)。その結果として「声優は声優界のトップ」を選択した。もちろん監督の想定外を期待しての事だと思う。そのもくろみは見事に当たったわけでエンディング近くの入野と花澤さんの声は分かっててもニヤつきながら涙が出る。ニコ動じゃないけれど声優ってまじですげーわ、と思える瞬間だ。

宮崎さん、再考してもう一度島本さんでお願い

(評価:★4)

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