おそらくシナリオ初期段階での一番の売りは「息子が父親を立ち直らせるコメディー」だったのかも。そして、この映画の一番の売り「タイムワープと博士」は無かったのかもしれない。

というのもタイムワープした結果、３０年前に戻り一騒動。これがシナリオの元だったら３０年前どころかネタを増やす為に南北戦争や第二次世界大戦に行ったりそれこそ未来に飛んだり恐竜時代に行ったりと「ドタバタ」させるはずだ。そこを考えると上記に記した「息子が父親を立ち直らせるコメディー」が話の起点になっていてどうやって立ち直らせるか、を考えていた時に「タイムワープして若い父親を教育する」というアイディアに至ったのではないだろうか？

そう考えるとシナリオがかなり複雑。主人公を５５年に拘束し且つ両親に主人公が干渉するためには博士を８５年に取り残させないといけない（戻って来られなくする為）、両親が交際しそうもない様にする→母親が自分に惚れてしまい→息子が父親を立ち直らせ母親にアタックさせる、、という順番か？

この映画が他のタイムワープ物（２，３も含む）と違うと感じるのは「タイムワープしたらどうなるか、という所から考え始めたシナリオではない」ところなのかもしれない。