いやーセオデン王最後までうんうん唸ってましたな。はたから見ると死ぬほど優柔不断なんだけど 政治家らしいというか（そこまで再現してるとは思わんがね）。

国のトップの人というのは保守的ではっきりしないイライラする人が多い。素人が政治を語る時は 自分と自分の周辺の損得だけ見て語ればいいわけで答えは明瞭な場合が多い。 これがトップとなるとかかってくる損得は周辺はもとより他国、時間を越えて将来の人々にも 影響が及ぶのだ。大胆発言をする政治家はトップの器ではない、とも言える。 （まあ、本物の政治家は案外大胆な所も演出もするけどね）

実はセオデン王見てて思い出したのは田中角栄。 首相になるまでは彼も実に雄弁だったが一番になったらとたんに歯切れが悪くなった。 そんなセオデン王の内なる声を語ってみましょう。

丸紅にかけられた魔法から正気に戻ったらいきなり新王候補が現れたぞ。 確かに今俺がここではＮｏ１だけど将来の事を考えると 世継ぎは男にやらせんとこの世界では生きていけん。娘も惚れとるようだ、 よっしゃ、よっしゃ。

ところで我が娘は惜しいほど血気盛んだ。 婿に継がせるしかないとか思ってたのに結構やる。 うーん、どうしようか。半端な婿なら要らないと思ってたのだが。 婿に継がせるか？娘に任せるか？第一それどころではない 大事件が！うおー敵が強力すぎて勝てそうもないぞ！？ 「記憶にありません」でごまかすか？

なんていう風にだね、田中角栄同様セオデン王も悩んでたんだ。 実は彼は新王が現れたのと勝ち目の無い戦争（裁判　笑）が起こった事で 自分の権力は風前の灯火だって事を誰よりも知っている。

セオデン王と田中角栄。全く散々な評価を受けている二人だが 俺は激しく同情する。新潟3区に引き篭もりたくなるわけだよ。