ところでこの映画でよく言われる「いい歳した女性が」というのがあるがこれは逆だろう。いい歳した彼女らがやってるから面白いんじゃないか？

誰が二十歳前後のピチピチしたのが３人出てきてコスプレした方が楽しいというのか？（いや・・・それもまあ・・・いいんだけどね）

単純な話、無理してるから面白いのだ、この映画。ノリとしては４０，５０にもなってプロレスやってるのと変わらない（もっと高齢もいるが）。ただあっちの業界はやる側にも見る側にもそういった暗黙の了解が出来てるだけの話で映画界全般にそれが無いだけの話なわけだよ。

ところで秘宝館のルーシー・リューね。あれは驚いた。俺は正直今まで映画やテレビに出てくるいかがわしい場面（半裸のねえちゃんがステージでクネクネしてるのを見てビール飲んでるおやじがよだれ付きでゲハゲハ言ってるシーン)って全然記号っぽくてつまらなかったんだがこのルーシー・リューは良いよ！この為にもう一回見に行った様なもんだ。

あーあと個人的にドリューが昔の恋人との回想シーン、ボン・ジョヴィを絶唱するシーンなんか最高（最悪）ですよ、ってか彼女の過去はＤ・ボウイメイクのレスラーからしてすでに最高だが。こういう選曲やドリューの「自分だけ売れ残るんじゃないか？」っていう微妙な心配など若い女優を使っていたら絶対思いつかないアイディア。この微妙なダサさとかっこよさが共存しているのがこの映画の生命線なのだ。

製作（選曲も）に関わっているドリュー・バリモアの株が一気に上がる快作。