唐突に帰ってくる理由が結婚の報告てのもナンだか地味だ。だって、その事をストーリー的にしばらく伏せながらの進行だったじゃないか（宣伝ではのっけからそう言ってるが）。お陰で、もっと大きいドラマがあるのかと思った。ま、そーゆー大きい事件が在ったら「映画だなー、リアリティーがないよ」とか言うんだろうが。…ま、それよりはいいか。

オレ的にはこの地味ななんてこたないストーリーの流れは『天国にいちばん近い島』に匹敵する。なに？比較するな？ま、あれよりは数百倍マシな映画なのは認める。でも、どっちにしろカワイイ娘が独り感傷に浸るって図式は「自分に酔ってる」感が付きまとう。思いっきり可愛くない子がやっとの想いで結婚に漕ぎ付けて、幸せ一杯で帰省して浮かれまくってるうちにちょっとブルーが入る方が本物っぽい。んで、そーゆー子が主役なら「華がないなー、もっとカワイイ娘をくれろ」とか言うんだろうな、オレ。なんかしょうもない文句ばっかだな。すまん。

要は主役を代えてくれって事か。まあ、監督の趣味なんだろうな。なんていうか、こう上品な和風美人顔っていうか。強烈な個性が無い美人が好きっていうか。こんな話はもっと個性派じゃないとキツイべ、とか思うんだが。