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[コメント] 戦国自衛隊1549(2005/日)

戦国へGO!! タイムマシンは電磁式
ピロちゃんきゅ〜

もともとの「戦国自衛隊」はとても好きだったのだが、今回のコレは「戦国自衛隊」のプロットを借りた別の主張で全く魅せたい方向性があさっての映画だった。要は昔のが「最新の自衛隊が戦国に行ったら最強!」みたいなギャップの面白みが今作は「戦国に行っても自衛隊は脆さを見せる、これでいいのか日本」みたいな。そして破壊兵器。どこまで行ってもこの作者は日本を1回リセットしたいらしい。そんな妄想はマイケル・ムーアだけにしとけと(2000年に戻りたい病)。やっぱ「そもそも日本は」と歴史のIFを考えるなら神武天皇から、もしくは天照大神の時代からじゃねーか?日本そのものの歴史を作り直すって意味で。まあ日本の歴史の中で最も熱いのが「戦国の世」か「バブル時代」だったのでタイムスリップするならこの2時代ってのが妥当だという事だろうか。

と、映画の感想を言う前にプロット否定ですよ。タイムスリップがどうこういう前の段階の否定。まあ、そんなミモフタも無い話してもな。実際に最新鋭の自衛隊が戦国の世に行っても対応できないだろうし。なので、今回の話はぶっちゃけ、先発隊が馴染んでいるのに激しくずっこけたわけで、ありえねーべよと、どんだけ野心家なんだおまえらと。この戦国に行きながら現代の銃撃戦を見せてどうしたいんだと。

とまあ、この映画の事はもうどうでもいいんだ。で、オレが思うにさ、現状の「専守防衛」な自衛隊が暴走(活躍)できるのって逆にそこそこ未来(80万年後ではない)だけだと思うんだよね。てわけで久し振りに別物語を考えてみた。

設定として例えば近未来、400年後ぐらいにしようか。「金氏朝鮮というアジアの小国に支配されている倭という地域があって、そこに飛ばされてきた大昔の日本人」という設定はどうだろう。細かいネタで言えばその未来の教科書に「朝鮮は建国3600年(←笑う所)の歴史を持ち国史以来朝鮮半島と日本列島を支配し続けているが、たびたび中国に従属支配も受けていた」ぐらいの微妙な歴史認識問題も入れよう。「なんじゃそらぁ!」と千葉ちゃんが怒っても「だってそうなんでしょ?」とか現地の倭人に言われるの。もうね、自衛隊が頭に来てボカンボカンと日本奪還ですよ。まさに自衛隊が日本を守るわけです。初めて自衛隊員が自らのアイデンティティーを得るっていうんですか?こんな未来なら作ってみたくないか?て、これは『ロスト・メモリーズ』に近いか?やべぇ。

と、そもそも未来社会で今の自衛隊が通用するのかよと疑問に思う人も多いかと。ならもう1段階ギヤを上げましょう。ここで世界観がひっくりかえるわけです。なんと未来は「平和な世界」になってるんですね。そもそも軍隊が無い。大量破壊兵器どころか武器がない。殺人という概念が無い。いわゆる現代人の「理想郷」なわけです。うわーなんか左巻き臭くて素敵な未来ですね。で、そんな所にノコノコと自衛隊がやってくる。驚く朝鮮政府。数百年前に死滅した軍隊の登場でしかも「余りにも残虐な人種」と歴史教科書が伝える日本人の過去の亡霊であり、「朝鮮書紀」の一節には「自衛隊とは金氏朝鮮の祖・キムイルソン・キムジョンイル親子が最も苦戦したテロリスト集団の名である」とまで書かれているその部隊の降臨。戦々恐々とした朝鮮政府は慌てて自衛隊に使節を出し身柄を拘留し協議を始めるに至る。で、ここで朝鮮政府がハタと「これって世界獲っちゃえる?」と驚愕の世界戦略を思いついてしまうわけです。殺人という概念が無くなっても「権力」という概念は残ってるわけですね。そして自衛官の中にたまたまいた在日の隊員をリーダーとして朝鮮政府に手を化す自衛隊。勝ってしまう自衛隊。で、どんどん勝っていって、ハタと「これは間違いだ」と気が付く(中国全土を侵略して南京100万人を虐殺したあたりで)。で、千葉ちゃんが涙ながらに「我々(自衛隊)の本来任務は国防である」と。という事で、そこから日本にUターンして専守防衛に自衛隊が大活躍。みたいな。ついに日本は朝鮮からの独立を果たす。「これで歴史のつじつまはあったんだろうか…」と。

あ、

問題は石油か >同じかよ

(評価:★2)

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