コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] バウンス koGALS(1997/日)

じょ、じょ、じょしこうせいがいっぱ〜い
ピロちゃんきゅ〜

ご存知(?)ピロさまの代表作『20世紀ノスタルジア』。エヴァで一躍有名人の庵野監督の『ラブ&ポップ』。そしてこの原田監督の『バウンスkoGALS』。

この3本で共通するのはズバリ、ほぼ同時期公開の女子高生の青春映画。全員がミニスカートの制服姿でオヤジは、う、う、うれしい。しかし、その中で活躍する女子高生はそれぞれ激しく違っている。

ピロさまの雰囲気は気取ってなく「今風」なものに縛られてない純粋な一人の個人としての風景。女子高生だから、なんて意識が無い。故に時代的なものがあまり感じない訳だ。この今の女子高生を扱う上で、この意識はけっこう大事だと思うんだが、それは、ほら、ピロさまがやってる訳だから甘く見てる部分がほとんどなんだろうけど。やっぱ、♪渋谷はちょぉっとにーがーてー、青洲橋が似合うわけよ。こんな高校生もいないではないわな。

んで、このピロさまと対の存在に『ラブ&ポップ』の面々がいる。意識しすぎよな。もう普通じゃないもん。女子高生ってのを何か「手の届かない崇高な存在」みたいな感じに勘違いしてないか?それを汚したい!みたいな。そんな感じの映画だった。女子高生を描いているように見えて、女子高生にこんな事やあんな事をしてもらいたい!ってのを撮った映画だ。

んでんで、この『バウンス〜』。3本の中で一番、タイトルがセンスなし。このタイトルを変えるだけで見る人の数は倍以上になると思うぞ。なのに、この映画の中の女子高生は案外普通だ。というか、一番これが今(97年)に近く、しかも、全くもってよくありそうな雰囲気だ。気負いが少ない(無いわけではない)。最近、じょ、じょしこうせいとなんか話してないから、よく知らないけどさ(ネタがオヤジしてるね、まったく)。け、けっこうイイぞ!個人的には3人の誰がいいとかどれがダメとか全然ないの。なんたってじょ、じょしこうせいだから。

けど、大人がイマイチだった。役所さんの怖さ、桃井さんのタルさ、村上淳のアホさ、テレクラの客の危なさ。む〜ん。ちょっと作りすぎなんだよな。せっかくじょしこうせいを普通に捉えたのに、世の中(渋谷)を異常に作り過ぎちゃった感じ。世の中もっと普通よ。そこらへんは醒める要因でもあったけど、ま、なんにしろじょしこうせいのガンバリに評価を上げてやりたい。

追伸:りさちゃんえ: と、思ったんだけど、うーん、老婆心ながらNYで失敗する前に小言を言ってあげようと思ったが、本気でそれは老婆心でしかないと思ったんで割愛。んにゅ〜 ♪サバダバダサバダバダ〜(by黒木瞳)♪

この3本の映画の採点が、5点・4点・4点というのがオヤジのサガであろうか。妙に虚しい。仲間求む。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (3 人)crossage[*] ぱーこ[*] ボイス母[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。