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[コメント] マトリックス(1999/米)

可笑しいぐらいに真剣。限界ギリギリ。知恵を振り絞っての色んなモノへのオマージュ。これをオマージュと言ってやらなきゃ余りに不憫だろう?
ピロちゃんきゅ〜

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ちゅ〜で目覚めて、「あれ?オレがやっぱ救世主だったのねー!」と呆然と(としか見えない)弾丸を止めるキアヌの無我の境地に入りました演技が最高。組手でいきなり片手を背中にやって余裕のブロックだし。コイツは笑いのツボを知ってるな。って、マジだったんすね(驚)。心の奥底から湧き上がる笑いが各所で堪え切れなくって、もう可笑しくって可笑しくって。音楽までゴーンとか鐘が鳴ってるし。空中でじたばたしてるようなケリも良かった。ここまで真剣に作ってて笑かしてくれたのは『タイムマシン』ぶりだな。いや、あれ以上か。なるほど売れるわけだなぁ、なんて思ったが、ちょっとリローデッドを見た限りじゃ、あれ?勘違い?ありゃまぁ(と、そこらは次作レビューへ続く)。

映画自体はかなり笑えて楽しいのに、なんか、このアニオタぼんず兄弟のはしゃぎっぷりを見てると(DVD参照)、どっか笑えないものを感じるのは、オレだけではないハズ。で、この映画にかける情熱をちょっと音楽に置き換えると話は早い(のか?)。

日本のロックミュージシャンのほとんどは、イギリス&アメリカのロックシーンに影響を受けて成り立っている。如何に本場のものに近づくか!が長いこと命題だった(最近はともかく)。たとえば、RCサクセションなんかがいい例だ。あのバンドは誰が聞いても本人達に聞いても、単にローリングストーンズになりたかったバンドなのだ。こんだけストーンズみたく成り切れる日本人がいなかったから、プロデビューも出来たし、本家を知らずにRCを聞いてプロになったミュージシャンってのもいるだろう。日本人には大受けだ。「だってストーンズみたいなんだぞ。すごいじゃん。」みたいな。でも、これって絶対に本場では受けない。むしろ「コメディバンドですか?」レベル。だって、そうでしょ?「ストーンズみたいなんだぞ。日本人が。可笑しいじゃん。」これですよ。英語も碌にしゃべれないけど、メイクや衣装をハデハデにして、ライブ会場のセットが、ストーンズのツアーの時のセットにソックリ!みたいな。で、更にやってる本人達が「オレたちってかっちょええ!」ってマジに思ってかっこつけてんのね。これが本場で受けるのであればアメリカ人もたいしたもんです。でもまあ、アメリカにはそんなまがいモンが受ける文化なんてないのよ。たぶん、この『マトリックス』なんて、本場のカンフーよりも遥かにかっちょええと信じてるね。この世界観を創造できるなんてスゴイ!とか。だから革命なんて平気で言えるのか?ま、しょうがないよ。だってアングロサクソンだから(って、ペペさんのネタで終わるのもな)。

で、話はやっぱ長くなりましたとさ。つーかなー。相変わらず音楽をネタに例えると判り難い。だいいち、500人近くもコメント書いてりゃ、どうにもならん。

(評価:★4)

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