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[コメント] ベッカムに恋して(2002/英=独)

オレも「ものすごく気に入った」わけです。で、このタイトルじゃ見る気がせんわぃっつーならば『わだばベッカムになる(題字:棟方志功)』。そんな映画っす。というかタイトルなんとかしろよ。
ピロちゃんきゅ〜

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ほぼ、ピロ様が出ているようなトクベツな理由以外はインスピレーションで見る映画を決める自分としては、昨年末に『Jam Films』を見に行った際に宣伝チラシで目にしたこの映画の事が頭から離れず、というか、タイトルがバカっぽくて余りに覚えやすい『ベッカムに恋して』というイカニモ怪しげな、というか危険そうな、というか日本の若い女性に媚びを売ったようなタイトルに、「これで本当にベッカムに恋をした話だったらイサギヨシ!」という期待を抱いて見に行った映画である。聞けば「イギリスでNo1映画!」とか言うじゃないか<というか宣伝までうそ臭い。というか、というか、というかだ。←というか意味無い。

結果として、ベッカムに恋してたのは別人だったが(笑)、ベッカムの如くに曲げた右足からのフリーキックは素晴らしかった。三浦カズの如くな「またぎフェイント」も微笑ましかった。主役の彼女はサッカー未経験だっつーから、大変だったろうな。ともかく、タイトルのインパクトを凌駕するほど、普通に素晴らしかった映画だった。すばらしいぞ、オレのインスピレーション(違うか)。過去において相性の良くなかったイギリス映画(例『リトルダンサー』)において久々のヒットであった。…といっても、これはイギリスモノと言えないか。正直いえば、イギリス国内においてのインド系移民の差別なんて知らないし、インド人(しかも上流家庭)に「パキ!」なんていや誰だって殴られるわな。日本人で言ったら(危険だから略)。ま、それは置いといて、そのインド系の家庭(というか、その移民社会全体)の、他文化との異質感がすばらしくリアルに描かれていて、まさに「プロへの道どころか、自由に生きるなんてぜったい無理」って気にさせるのだ。理屈じゃないの。文化が違うから無理っていう、その異質感。んー、ベッカム様も誉めてらっしゃる。でも、これを差別的なモノへのアプローチと取るのは神経過敏よ。古い慣習も差別も受け止めた上で笑ってぶっ飛ばそうぜ。そんな映画だと思うな。未来への希望の道の入り口に立つ所までしか書かない所がいいんじゃないか。しかも、サッカーでイングランドからアメリカっていう意外な夢だぞ。って、もしかしてオレは『リトルダンサー』批判になってるか?

じゃ、あんまり誉めすぎてもアレなんで、文句の一つでも。ジョーくんとのラブラブストーリーは要らねーんじゃねーか?純粋にサッカーに恋する乙女の物語で良かったのに。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (5 人)きわ[*] never been better[*] づん[*] ことは[*] トシ[*]

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