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[コメント] 逆噴射家族(1984/日)

箪笥を背負った植木等といい、太股にフォーク(だっけ?)を突き刺す有薗くんといい、キャラがいいのか、役者がいいのか。グレイト。
カフカのすあま

リアルタイムでみた。銀座あたりの小さい映画館と、大井町の映画館。あんまし気に入ったので2回みた。大井町では舞台挨拶があって工藤夕貴がきてた。細くて、意外に背が高かったので、へえ、と思ったのを覚えてる。

時代時代で、「その時代だけに存在しうるテンポ」というものがあると思う。たとえば、すごいお気に入りの流行歌があったとする。はまり込んで何度も聴いたりして。でも、いつのまにか忘れ去ってしまう。で、ずうっと聴かないでいて、ある日ふとラジオなんかでその曲を耳にする。あ、これこれ、よく聴いたんだよねえ。でも、まもなくカラダを襲う違和感。

「えっ、こんなにノンビリした曲だっけ? ダッセー」

妙に間が抜けて聞こえてしまう、あのテンポ。自分がその場所から離れてしまうと乗れなくなるテンポ。

金属バット殺人事件とかあったように、あの時代にこそ息が出来る作品なのだろうと思う。

もちろん、この採点はそのリアルタイム鑑賞当時のもの。「よしりん」ではなくて、「小林よしのり」。彼にはもう、ついていけないので、今みたら、きっとブイブイ怒っちゃうだろうなあ。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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