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[コメント] 笑う蛙(2002/日)

夫が妻の生活に立ち入れるのは節穴を通したのぞき見だけ。妻はそんな夫をよそに、しれっといつもの生活を続けてしまう。男と女の機微が密室内であぶりだしのようにゆっくり明らかにされていく、その描き方に脱帽しました。
カフカのすあま

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







能面というか菩薩というか、表情があまり変わらない大塚寧々の演技が、鋭い長塚京三の演技と相まってなんともいえない妙味を醸し出していました。そしてあの嘘の数々。女は男よりも何枚も上手だったのですね。

脇もぴりりと締まっていて、最初から最後まで安心して観ることができました。秀作。

(評価:★4)

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