[コメント] フィッシュストーリー(2009/日)
人はやがて死ぬが、人がつくった制作物は、「世界」に残り続け、世代を超えて人々を結びつける。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この映画では、世代を超えて人々を結び付けているのは、かつて人々が「世界」に残した「制作物」だと思う。制作物は、世代を超えて「世界」に残り続け、人々を結びつける。それは売れないロックバンドの売れない曲であってもそうだ(逆に売れるからといって「世界」に残り続けるとは限らないと思う。いくら売れても消費物として「消費」されるだけならやがて世界から消えていく。)映画を見ていると、その人がどのような人だったか、何を考え、どう生きたか、ということよりも、その人が「世界」に何を残したのか、ということのほうが重要なようにも思えてくる。実際、「世界滅亡」を救ったのは、「多部」というよりも、あの「曲」だったように思える。「世界滅亡」が問題なのは、人が死ぬことよりも、人が生まれ落ち消えていく世界そのものが制作物とともに消えてなくなること、そのことが問題なのはではないだろうかと思えた。
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