[コメント] 風花(2000/日)
何にもない。2時間何分何秒かの呼吸困難。苦しい。その苦しさが「回路」と似たような感じに思えました。
物語的仕掛けがないように思えた。ここから助け出してくれるものはない、ほんとに何もない。それに主人公のみならず見ている自分自身も感覚的に気づいていく時、そこに窒息しそうなほどの息苦しく、映画と同じ空気を吸ってる自分自身に気づく。何もないことに気づいているのは主人公だけでなく見ている私達自身でもある。しかし最後映画の主人公、そして自分自身には、その息苦しさからはけして解放はされないけど、苦しさを抱えていくだけの耐性と心構えができているような気がした。
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