[コメント] 欲望の翼(1990/香港)
ヨディを巡る女達の一途な想いも、彼女たちを遠くから見守る男たちの男気も、そして二人の母への想いに揺れ動くヨディの苦悩も、強く胸に響いた。
監督の好きなガルシア・マルケスなどのラテン文学から受けた影響を強く打ち出した映画だという。青や緑を基調とする深みのある映像が、亜熱帯の、ねっとりと肌に吸い付くような湿度の高い空気を感じさせる。主要登場人物は多いが、それぞれのエピソードはどれも印象的で、しかも決して散漫にならず、まとまりある一つの物語が織り上げられているところが、とても面白い。ヨディを巡る女達の一途な想いも、彼女たちを遠くから見守る男たちの男気も、そして二人の母への想いに揺れ動くヨディの苦悩も、強く胸に響いた。そしてまたウォン・カーウァイらしい気の利いた台詞の数々。。。
ヨディというクールな伊達男を、レスリー・チャンが潤んだ色っぽい目つきで演じて、表情も台詞もキザで恥ずかしいけど、一度くらいこんなこと言われてみたいかも(笑)。ミミ役のカリーナ・ラウも素敵。
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