長野新幹線で上田駅で乗り換えた、丸い窓のある電車は上田電鉄を象徴する車両である。行き先に出てくる角間温泉や菅平高原は上田市東部にある地名だが、実際の電車は西の別所温泉へ向かう路線のみ。ただし、かつては東部への路線もあったので、あながち嘘でもない。そして上田市東部といえば旧真田町（平成の大合併で上田市へ併合された）で、しかも着いたお屋敷の門は上田城そのまんまなので、この時点で陣内家＝真田家とわかる。その後、真田氏対徳川家の二度の上田城決戦と篭城戦術、真田幸村が参戦した大阪夏の陣の話も触れていて、日本史としてもちゃんと筋が通っている。

そして高校野球。上田高校も佐久長聖、松商学園も実在の高校で、松商学園と佐久長聖は長野県の甲子園常連高。準決勝が佐久長聖で、決勝が松商学園というのも、実績にマッチしていて、ああまたかと思えるぐらい違和感のない設定だった。

ちなみに、『エヴァ』の松代（長野市）といい貞本義行作品は、何故か真田氏ゆかりの地が登場するね....