[コメント] ウィズ(1978/米)
夢のかけらもありゃしない、なんともユウウツな笑えないパロディ。私には24才(社会人)のドロシーも、サーカスとは無縁の大魔王も受け入れられなかった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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天空に浮かぶオズの文字をパッカーン!とかライオン像からヤフー!みたいな所々のファンキー演出には「ブーツィーかよ!」と爆笑したが、原作をサンドバックと見立てたかのようなボコボコな脚本や演出には立腹しっぱなし。
摩天楼が常に見えててイエローキャブが走ってるオズの国なんてやだやだやだやだ。
家ごと飛ばずにドロシーだけがグリンダの手の上で転がされているという(孫悟空みたいな)設定なんてやだやだやだやだ。
グリンダが現れない、解放されても暗いままのマンチキンワールドなんていらないいらない。
無意味に恐怖感ばかり煽る、地下鉄構内での追いかけっこシーンなんていらないいらない。
ドロシーの就職問題や政治に対する揶揄やブラックな社会風刺だなんて、本当にもうどうだっていい。
私が見たいのは、「虹の彼方」を目指しながら「知恵」や「優しさ」や「勇気」に気が付く、もっと普遍の<少女たち>の物語なんだ。
それでも、びっくりするぐらい好演していたカカシのマイケルには素直に拍手。
金の力でヒロインを(舞台版で好演していた新進若手女優から)横取りし、そのおかげで脚本も大幅に改定されることとなったという(当時34才でモータウンのボスの愛人だった)ダイアナには、ちょっとムカムカもするけど。
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