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[コメント] 女はみんな生きている(2001/仏)

見ているあいだ「そうだそうだ、世の中の男なんて絶滅しちゃえ」と思い続けてしまった私はそれほどゆがんでいるのだろうか?
tredair

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







私が町中でヤな目に会っていたときも、(ギャラリーは男ばっかだったけど)最終的に助けてくれたのは女だった。通りがかったその恋人同士の男は女に「かかわりあいになるな」とサインし通り過ぎようとし、けれども彼女はそれをふりきって私を救ってくれた。おかげで私は逃げることができた。あのとき彼女が手を差し伸べてくれなかったら私はどうなっていたのだろう。今でもそのときのことを思うとぞっとする。

些末なことではめったに助けてくれないし同性に意地悪なのは確かに女だ。でも、敵があきらかに「男」であるとき、そこに圧倒的な暴力や立場の違いを見たとき、女に対して真にやさしくなれるのは、本当の強さや勇気を発揮してくれるのは女だ。

理由なんて簡単だ。女にしかわからない苦しみ(生理的な苦痛だの社会的な抑圧だの)を知っているのは、実際に体験したことがあるのは、結局のところ女だけだからだ。

*ここで言う「女」がジェンダー的なものを示すのかどうかだなんてことは言うまでもないことなので、あえてそれについては細かく言及したくありません。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)chokobo[*] デナ

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