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[コメント] 新・男はつらいよ(1970/日)

スイカの名産地〜、が歌われてたりヒロシやノボルがけっこう活躍してたり寅が時に荒れまくってたりと、1作目に対する思い入れが伝わってくるようで楽しかった。
tredair

無声映画を引用してそれを知らない寅に「音を消して見るテレビはおもしろくない。」と言わせてみたり、歌舞伎のような効果音をバックで鳴らしてみたり、蓑と笠とで股旅モノのような演出をしてみたり、といったちょっとオタクっぽい小ネタが満載。おいちゃんの活躍するシーンも然り。

さりげない伏線で説明台詞をことごとく廃していくあたりを考えても、きっとそういう「ヲタぎみな映画青年」な監督さんだったのだろうな、と想像。

軍艦マーチが隣から流れてくる旅行会社や水元公園でデートする際の「楽団ボート」のたれ幕、冒頭のバスで窓から落ちる赤い帽子、寅さんの噂話をしている際にふと出るヒロシの本音とそれにあ然とするサクラの表情などなど。

寅さんシリーズのベタな魅力とはまた別の方向での「凝り方」に違和感をも覚えたが、それでも、この監督は寅さんシリーズでメガホンをとれたことがうれしくてしょうがなかったんだろうな、何はともあれ細かい演出にとても気を使ったんだね、ということは確かに伝わってきた。

ので、あまりに寂しいラストはどうかと思うがちょっと甘め。同時代でコレを見てたら、この監督をきっととても応援しただろうと思うので。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)寒山[*]

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