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[コメント] 裏窓(1954/米)

愛する男の生涯のロマンさえなかなか理解しようとせず、しかもやたらと「女はみんな同じよ!」と自分の価値観を全体に当てはめたがるヒロイン。を含め、どうにも好きになれそうにない奴ばっかり(通いの看護婦さんを除く)。
tredair

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







再見ということで、まだ生きていたときの病床の妻の様子を主人公とともにじっくり観察してみる。

けっこうヤな感じ。文句ばかり言っているように見える。おまけに夫を嘲笑しているかのように見える場面さえある。そしてその場面を最後に、彼女は画面から姿を消してしまった。

あの男がどのぐらい彼女を看てきたのか、ということについては私は全く知らない。

が、外ではセールスマンとしてペコペコ頭を下げて回り(推測)、家に帰れば口うるさい妻の看病にかかりきり。唯一の楽しみである花壇いじりも、近所の犬に邪魔されてばかりで思うようにはかどらない。

といった冴えない中年を想像すると、なんだか少し不憫にさえなる。

うってかわってこの映画の主役と来たら、貧乏だとか言いつつ好きな仕事でメシを喰ってるわけで、しかも会社の経費か何かで専属の看護婦さんだって雇ってるわけで、かつ、自分にぞっこんな美人の恋人だっているわけで。

男が病床の妻を殺したことについては明らかに罪だ。マジでバラバラにしちゃったのかよ、おい!みたいなぞぞぞっとした怖さもある。犬くんだってさぞ口惜しかったことだろう。

それでも、<主人公>が<セールスマン>を「アイツは精神異常者だ!」と断罪するのを聞いていると、しかも高見の見物よろしく双眼鏡で覗きつつ話していたりすると、なんだか無性に腹が立ってしまうのはなぜだろう。覗き魔のテメェだって立派に精神異常者だっつーの!と、画面に向かって妙に熱く反論したくなるのはなぜだろう。

ついでに、アリバイ工作?のためにセールスマンとともに駅まで行ってくれた(しかも大家さんなどに挨拶までして)女性は、いったい誰だったのだろう。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (6 人)ぽんしゅう[*] Orpheus moot けにろん[*] いくけん ペンクロフ

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