ウッディが出てなきゃヤなんだもん、初めて惚れた俳優なんだもん、YAスターやジャニーズ好きな友人たちに趣味が悪いと馬鹿にされつつも、セーラー服を着ていた頃の私が下敷きにはさんでいたのは、まぎれもなく彼のポストカードなんだもん！

禿げてる部分に生えてるぽやぽやーとした髪の毛や、半ズボンからのぞくヨロヨロとしたなまっちろい足。もう、それを見るだけでヘラヘラしてきちゃう。

仮病をつかってベッドにもぐりこむ姿、壁を見たくないからと大袈裟に執事へ時間を尋ねる姿、金庫の前でふたつのネックレスを見比べオロオロしている姿、くどいしつまらない階段落ち、調子に乗って後ろ前にかぶり直すヘルメット。

ああ、ウッディ。いっぱいいっぱい長生きしてね。そして、いつまでも自作自演のわざとらしいほどの小者を演じ続けてね。

ディレクターズチェアにどっかりと腰をおろしたまま大御所街道を邁進するようなことをせず、深みのある意味深な映画やシリアスな役ばかりにも固執せず、こんな賞レースとはいかにも無縁な映画もきっちり撮り続けてくれる、そんなアナタが大好きです。