オープニングの花と女優名のマッチングが見事。

白い純白の花なのだけど中央に黒いそばかす（斑点）があるベアールとか。深紅の毒々しい大輪の薔薇でアルダンとか。

見終わった後ではなおさら、アレは役柄をもきっちりイメージしていたのだなぁとニヤリ。（役柄と女優自身のイメージがかぶっているのだから当然ではないか、という気もするが。）

女優もセットもライティングも小ネタも見事だったけれど、物語そのもの（各自の秘密込み）にちっとも意外性がなくおもしろくなかったのが残念無念。

ドヌーヴの恋の逃避行のお相手も黒人のメイドだった、というように、どうせなら（登場人物の中だけで）話をもっと錯綜させて欲しかったかも。ベアールはダリューが昔捨てた隠し子でもあった、とかね。（ああ、それを知らず彼女の娘は義理の息子と密通していただなんて！ん？待てよ？とゆーことは、義理ではあるけど彼らは兄と妹でもあったのね！なんてことを勝手に妄想しているとワクワクしてくる。）