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[コメント] 博奕打ち 総長賭博(1968/日)

Master of entertainment
たかやまひろふみ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







鶴田浩二と若山富三郎。互いに信頼し、愛し合っていた二人が対立し(文字通り)刺しつ刺されつな関係へ転じてゆく。哀しくも美しいやおい叙事詩。

上記の二人をはじめ役者は皆さん素晴らしく、中でもキラリと光るのが金子信雄。出番も少なく一面的な悪役に過ぎないはずが、彼個人の演技力により(劇中のキャラクターを越えて)愛嬌さえ感じられます。

後半は負の連鎖による人死が相次ぎ、遣り過ぎの一歩手前、これ下手したら「喜劇」になってしまうところですが、各々がそうせざるをえなかった「理」が十二分に描かれているが故に、最後まで緊張が途切れることなく鑑賞することが出来ます。

文句なしの★5つ。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)Myurakz[*] けにろん[*]

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