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[コメント] オール・アバウト・マイ・マザー(1999/仏=スペイン)

 息子を失った母親。「自分の人生にはいつ...
hk

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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 息子を失った母親。「自分の人生にはいつも片方が欠けていた」、という息子の思い。それは母親も同様であった。向き合うことを恐れていた過去。半分の人生。息子の死に促されるかのように、母親は失われた過去ともう一度向き合うための列車に乗った。自分の人生... すべてがずらされ、交錯している......交錯する三つの時間(過去、現実、演劇)、三つの性(男、女、ニューハーフ)、三つの人生の区切り目(誕生、妊娠、死)、同じ名前をもった三人の男たち、三回の列車での帰還......それらが繰り返されることで、「女の人生」という名の永遠の流れが表現されている。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (6 人)けにろん[*] Orpheus moot ina セント[*] ボイス母[*]

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