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[コメント] ロスト・イン・トランスレーション(2003/米=日)

とめどない映像というのは時に芸術的、そして時に睡魔を誘う。前作に引き続き、父親ゆずりの映像センスを感じさせたソフィア・コッポラだが、残念ながら今の彼女はまだ後者だ。
はっぴぃ・まにあ

ダラダラと流されるトーキョーの街・そして若者たち。 たくさん詰め込みたかったのは分かるけれど、うまくまとめる力が足りなかったのか、どうしても「無駄なカットやシーンが多すぎる!」という印象が残ってしまった。 それは私が東京の街を見慣れてるからかもしれないけど。

しかし、洋画で観るトーキョーの街と邦画で観る東京の街はどうしてこんなにも違うんだろう。 ものすごくアジア然としていて、混沌としていて・・・。 ニッポンは街並みや生活習慣など様々な点で西洋的であると思いがちなのに、今作で観たトーキョーの街はモロに東洋であることを実感させられる。 そして、そこがまたイトオシイ。 孤独で、雑然としていて、それでいて清潔。眠らない街・トーキョー。 ガイジン達が観る、トーキョーの不思議な魅力に感動した。 経済大国となり、アジアの中でいちばん西洋的になったこの国に、いつまでもストレンジな部分が残っていて欲しいとも思った。それがニッポンのアイデンティティであるのなら。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)緑雨[*]

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