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[コメント] ウェルカム・ドールハウス(1995/米)

「ほら、妹に謝って、愛してるって言いなさいよ」。母がキレても意地になって言わないドーン。挙句、寝る時間までテーブルに居残り。それでもまだ言わない・・・。ああ分かる。この、子ども時代特有の、頑ななまでの閉塞感・・・。トッド・ソロンズって人間観察のプロだ。
はっぴぃ・まにあ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ブス映画なんて、ラストに向かって主人公が垢抜けていってナンボ。そんでもって、そういう物語に出てくるブス主人公は、外見は醜くとも心がキレイだったりするもんだから、ちゃんちゃらおかしい。私の周りに限って言うと、「ブスなのに心がキレイ」な女の子ってなかなかいない。その分、顔も性格もブスなドーンなんかは、却って好感が持ててしまうのだ。 そして、ドーンが美しくなっていったり、心優しい人間になったりってこともないところがなんとも言えずこの映画を非凡なものにしている。ハッピー・エンドが好きな私とて、こうもまぁ、映画で現実ってやつをマザマザと見せ付けられたら、後味の悪さなんざもう二の次。「共感」なんていう言葉さえ陳腐に思えてきてしまう、このリアリズムは、クセになる。こんな映画を作ろうと思った監督にただただ敬服。 ってか、よくよく考えたら、「ドーン」って・・・、名前からしてもうブスだぁ。タマラン。

(評価:★5)

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